AppleはWWDC 2020で、MacがIntelからApple Siliconに移行することを発表しました。同社は新しいMシリーズチップを搭載した新しいMacを発表しました。11月には、MacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac miniのアップデート版をリリースしました。いずれもAppleのM1チップを搭載しています。
これらのチップは、iPhone、iPad、Apple TVのプロセッサと同じARMアーキテクチャに基づいています。この変更により、新しいM1 Macは、macOSやLinuxのフレーバーと並行してWindowsをインストールするために使用するBootcampの使用をサポートしなくなります。しかし、救済策として、セキュリティ企業CorelliumがUbuntuをM1 Macに移植することに成功しました。

詳細なガイドが公開されました
Corelliumは、他のM1 Macユーザー向けに、Ubuntuをマシンにインストールするためのチュートリアルを公開しました。このセキュリティ企業は、セキュリティレベルのテストに使用できるiOSの仮想バージョンを提供することで知られています。同社のウェブサイトには、「仮想化の力でARM開発を前進させましょう」というキャッチフレーズが掲載されています。
Mac mini M1でLinuxが完全に使用できるようになりました。USBから起動すると、Ubuntuデスクトップ(rpi)がフル機能で起動します。ネットワークはUSB Cドングル経由で動作します。アップデートにはUSB、I2C、DARTのサポートが含まれています。変更内容はGitHubにプッシュし、本日中にチュートリアルを公開します。@CorelliumHQチームに感謝します❤️🙏 pic.twitter.com/uBDbDmvJUG
— クリス(@cmwdotme)2021年1月20日
Corelliumが公開した詳細なチュートリアルでは、M1 MacにUbuntuをインストールする手順がステップバイステップで説明されています。M1チップはMacにとって全く新しいアーキテクチャであるため、UbuntuをM1 Macに移植するには多大な労力が必要だったに違いありません。Wi-Fi、ディスプレイ、サウンドといったコンピューターのコンポーネントを新しいプラットフォーム向けにサポートすることは、最も困難な作業です。しかし、このセキュリティ企業はリリースから3ヶ月以内にこれを見事に実現しました。
新しいM1 Macは、前世代のIntelバージョンと比べてパフォーマンスが大幅に向上しています。M1チップは、前世代のIntel MacBook Air、13インチMacBook Air、Mac miniに搭載されていたIntelチップと比較して、電力効率も大幅に向上しています。M1チップは、コンシューマー向けデスクトップコンピューターに搭載される初の5nmプロセスチップです。