コンセプト的にはこれまでレビューした他のiPad対応充電器と似ていますが、Moshiの新しいRewind(29ドル)はスタイリッシュなデザインで他に類を見ない製品です。標準的なiPad用ウォールチャージャーとMacBook Airの45W電源アダプタの中間のサイズで、邪魔にならず、Appleらしいデザインです。2つのUSBポートを備え、複数のデバイスを同時に充電できるため、多くのユーザーにとって大きなメリットとなります。しかし、技術的な制限により、コンセプトと価格に魅力を感じていたユーザーにとっては、全体的な魅力が薄れる可能性があります。


壁電源アダプターは白いマットなプラスチックを使用しており、片側に 2 つの USB 充電ポートがあり、反対側に折りたたみ式の壁用ブレードが付いています。
他のアダプタとは異なり、Rewindは上端にケーブルマネジメント用の溝が設けられており、付属のUSB-Dockコネクタケーブル(収納用のプラグカバー付き)を収納できます。プラグ自体はこの細い溝に収まりませんが、ケーブル全体をアダプタ内に収納できるので、持ち運びに便利です。反対側にもケーブルを収納できる溝がもう1つあるのは、明らかに見落としているように思います。この溝があれば、別途用意したケーブルを同時に持ち運ぶことができたはずです。

一つ驚いたことがあります。Rewindは2.1アンペアのiPadフルスピード充電に対応しているにもかかわらず、電力は各ポートに指定されるのではなく、両方のポートで共有されます。つまり、1台のiPadをフルスピードで充電できますが、他のiPadが接続されていない状態に限られます。新型iPadの充電には、完全に空の状態から約7時間かかることを考えると、この充電速度を遅くするあらゆる要素は、実に有害です。
テストの結果、Rewindのパフォーマンスは期待通りで、第3世代iPad 2台を同時に充電すると、1時間あたり10%の電力を供給できました。iPhoneを同時に充電するための追加アンプがあれば非常に合理的ですし、iPad 2台を同時に充電できる機能があれば本当に素晴らしいと思います。


Rewindの出力がもっと高ければ、もっと高く評価するのは容易でしょう。しかし、私たちが目にしたデュアルポートソリューションの中で、少なくとも2つ目のポートに1Aを供給できないのはRewindだけです。両方のポートでiPadをフルスピード充電できる製品も同じ価格で入手できますが、ケーブルが付属していないものもあります。