インドのiPhone組立工場が停止

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インドのiPhone組立工場が停止

インド・バンガロール市にあるiPhone組立工場が操業停止となった。契約製造会社ウィストロンは、労働者集団による大混乱を受けて操業停止を発表した。組立工場の労働者たちは、約束された賃金が支払われず、残業を強いられたと主張している。

タイムズ・オブ・インディア紙は、ウィストロンのiPhone組立工場の現場からこの混乱を報じた。「工学部卒の従業員は月給2万1000ルピーの約束を受けていたが、ここ数ヶ月で1万6000ルピー、そしてさらに1万2000ルピーにまで減額された」と、ある従業員はタイムズ・オブ・インディア紙に語った。「工学部卒以外の従業員の月給は8000ルピーにまで減額された。口座に振り込まれる給与額も減っており、見るも無残な状況だ」

コラーにあるウィストロンのiPhone組立工場

現場のApple関係者

一方、Appleもこの件について調査を開始した。同社はロイター通信に対し、「現地にチームを派遣し、直ちにWistronのナラサプラ工場で詳細な調査を開始した」と述べた。報道によると、同社は監査役とともに職員を現場に派遣しているという。 

ウィストロンは、従業員の低賃金に関する苦情についてはコメントを控えた。同社は「この事件は、身元不明の外部人物が不明確な意図を持って施設に侵入し、損傷を与えたことによって引き起こされた」と述べた。また、台湾メーカーである同社は、近日中に操業を再開する予定だと付け加えた。

組立工場は約1万5000人の従業員を雇用していると報じられている。ウィストロンのような大規模投資は、インドが電子機器の組立・製造分野で国内市場における競争力を高めるのに役立っている。中央政府は「メイク・イン・インディア」プログラムを通じて補助金を提供し、企業にインド国内での製造を促している。

カルナータカ州のCNアシュワトナラヤン副首相は、組立工場で労働者が引き起こした破壊行為を非難した。彼は「すべての労働者の権利が適切に保護され、未払い分がすべて支払われることを確実にする」とツイートした。


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